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&tag(Palm,Program);

#contents

*Palm OS Developer Suite とは [#w25c5c1a]
EclipseベースのC/C++統合開発環境。

Eclipse + CDT (C/C++ Development Tools) と Palm OS Resource Editor でそれぞれソースコードとリソースを作成出来、prc-tools でコンパイルしてPalm用アプリケーション(.prc)を生成する。その他、デバッガ、エミュレータ、シミュレータなども含まれており、これだけでアプリの開発からデバッグまでが完結する。

*Palm OS Developer Suite のインストール [#k4176bd1]
+[[PalmSource,Inc. : Developers:http://www.palmos.com/dev/tools/dev_suite.html]] の Quick Links から[[Download Palm OS Developer Suite:http://www.developerpavilion.com/palmos/page.asp?page_id=365&tool_id=6]]のページへ行って、Full Version をダウンロード。(ダウンロードにはユーザー登録が必要)
+ダウンロードされた ''Palm_OS_Developer_Suite_1_2_Installer.exe'' をダブルクリックすると自動的にインストールされる。特にこだわりが無ければ、オプションはデフォルトのままでOKでしょう。

PODS v1.2でインストールされるのは、
-Eclipse v.3.0.1
-CDT v.2.0.2
-Cygwin/PRC-Tools v.1.2
-Palm OS Resource Editor v.6.2
-Palm OS Debugger v.2.3.7
-Palm OS Emulator v.4.1.2
-Palm OS Simulator (Garnet v.5.4.0、Cobalt v.6.1.0)
-Palm OS SDK (5r4、6.1)
-その他ヘルプなど

*やっておくと便利かもしれないこと [#yb433e0d]

必ずしもやる必要は無いが、やっておくと便利になるかもしれないこと。

**日本語化 [#t04ef51c]
Eclipse自体のメニューやヘルプを日本語化する方法。((PODS Ver.1.2 では Eclipse Ver.3.0.1 をベースにしているためこの方法が使えるが、将来もサポートされるかは不明))
+Eclipse.org の [[Language Pack: 3.0.x>http://download.eclipse.org/eclipse/downloads/drops/L-3.0.1_Translations-200409161125/index.php]] というページから SDK Language Pack の ''NLpack-eclipse-SDK-3.0.x-win32.zip'' をダウンロード。
+解凍したものを C:\Program Files\PalmSource\Palm OS Developer Suite\eclipse にコピー。

Eclipse自体のメニューやヘルプが日本語化される。((PODS Ver.1.2 では Eclipse Ver.3.0.1 をベースにしているためこの方法が使えるが、将来もサポートされるかは不明))

**設定 [#ve0fa100]
メニュー - ウィンドウ - 設定 を開いて、Workbench の「ビルド前に自動的に保管」にチェックを入れておく。

これをしないと、ソースを変更してビルドする前に、変更したファイルを手動で保存しなければならない。CodeWarriorに慣れていると、この保存という作業を忘れがち。

**PalmSource以外のSDKのインストール [#z16d1c20]
各メーカー独自のSDKに含まれるヘッダーファイルのパスの指定を楽にする方法。
+Palm,Inc.、CLIE、Zodiac、HandEra、Symbol など必要なSDKをダウンロードして解凍。
+C:\Program Files\PalmSource\Palm OS Developer Suite\sdk-???(SDK名)\include にインクルードするヘッダーファイル(~.h)を置く。
--フォルダの include は Incs でも可。
--ソースで直接インクルードする(#include <???> で指定する)ファイルは、必ず include (Incs) 直下に置く。
--ソースで直接インクルードする(つまり、ソースの最初に #include <???> で指定する)ファイルは、必ず include (またはIncs) 直下に置く。
--元々のディレクトリ構造は崩さないように。
--例えば Palm,Inc. の SDK の場合、「C:\Program Files\PalmSource\Palm OS Developer Suite\sdk-PalmOne」というフォルダを作成し、その中にダウンロード・解凍して出来た「Incs」以下のファイルをフォルダごとコピーする。
--''ただし、CLIEのSDKを使用する場合はちょっとした細工が必要。--> [[../CLIE用SDKの使用方法]]''
+Cigwin のコンソールで
 palmdev-prep
+Cygwin のコンソールで
#geshi{{
palmdev-prep
}}
というコマンドを実行。すると、prc-tools が「sdk-???」を SDK として認識してくれる。

こうしておくと、makefile に
 SDK_VERSION = sdk-5r4 sdk-PalmOne sdk-Sony
などと書くだけで、それぞれの SDK のヘッダーファイルを使うことが出来る(パスが通る?)。~
(SYSTEM_INCLUDE_PATHS に全てのインクルードパスを書く必要が無くなる)
#geshi{{
SDK_VERSION = sdk-5r4 sdk-PalmOne sdk-Sony
}}
などと書くだけで、それぞれの SDK のヘッダーファイルを使うことが出来る(パスが通る?)ので、ちょっと楽((ちなみに、ヘッダーファイルのパスを指定する別の方法としては、makefile の SYSTEM_INCLUDE_PATHS に全てのパスを書くという方法もある。最初は面倒だが、makefileを使い回しするならこれで良いじゃんという話もある。))。~

以上が面倒なら、C:\Program Files\PalmSource\Palm OS Developer Suite\sdk-5r4 に全てのSDKを入れてしまうというのも手。ただし、この場合も include ディレクトリ直下にヘッダーファイルを配置する必要がある。
以上が面倒なら、C:\Program Files\PalmSource\Palm OS Developer Suite\sdk-5r4 に全てのSDKを入れてしまうというのも手。この場合も include ディレクトリ直下に、プログラムから直接インクルードするファイルを配置する必要がある。(そのため、何のSDKだか分らなくなってしまうという難点はあるが・・・)

**prc-tools、PilRC の追加 [#p1accbe6]
PODSにはprc-toolsが含まれているため普通は必要無いが、PODS以外の環境で作成されたprc-tools用のソースをビルドする時に、これを入れておくと幸せになれるかも。または、どうしてもprc-toolsの最新版を使いたいという時に。。。
+必要なファイルをダウンロード~
--[[SourceForge : GCC for Palm OS:http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=4429]]から
---prc-tools-2.3-cygwin.tar.bz2
---prc-tools-arm-2.3-cygwin.tar.bz2
--[[SourceForge : PilRC:http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=7404]] から
---pilrc-3.2-cygwin.tar.bz2
+解凍したものをフォルダごと C:\PalmOSCygwin\usr 以下にコピー。ただし、上書きはしないで、元々無いファイルだけ足した方が安全。

PODSにはprc-toolsが含まれているため普通は必要無いが、PODS以外の環境で作成されたprc-tools用のソースをビルドする時に、これを入れておくと幸せになれるかも。

*その他雑感 [#t3c74550]
必ずしもPODSを利用しなくても、[[Cygwin]] + PRC-Tools という開発環境を簡単に整備出来るという点でも利用価値はありそう。パスなどの面倒な設定も省けるし。あとは piBulder などの PilRC 用のリソースエディタがあれば、Eclipse 無しでも使えると思う。


RIGHT:カテゴリ : [[Palm>Category/Palm]]、[[開発環境>Category/開発環境]]