Dec 15, 2001
今後のパームは企業ユース優先?
BizTechにこんな記事が載っていました。
米Pepsi Cola Buffalo Bottlingは、販売受注の入力、追跡、処理にPalm m505とInformed Beverage Management社のモバイル向け課金処理ソフトを組み合わせて利用している。 「営業社員が毎日の販売処理にかける手間を最大1.5時間節約し、顧客サービスに当てる時間を15%拡大することに役立っている」(Palm社) 「以前は『Windows CE』搭載機を使っていたが、すべてPalm m505に取り替えた。Palm機に変えたことで、我が社のビジネスは好転した」(Pepsi Cola Buffalo Bottling社) だそうです。
解説●営業支援システムにPDAを利用する(こちらを見るには登録が必要)
PDAを営業支援システムに活用するためのポイントを解説した記事で、その課題は以下の3つ。
- セキュリティ対策
- PDAは小型であるが故、紛失や盗難を前提にデータを守る必要がある。
- 端末とサーバー間のデータ連携
- 通信料、バッテリー消費を考えると通信機能の使い所を見極める必要がある。
- 端末性能の見極め
- PocketPCの性能はノートPCに迫るもので、Palmやザウルスも機能を強化してきた。
- 携帯性と性能はトレードオフの関係にあるので、クライアント選びは総合的な判断が必要。
なんとなく解ったのは、Palmが「Web Clipping Application」やセキュリティー強化、ハードの性能向上を急いでいるのは、こういった企業ユースに対応するためだったんだな〜ということ。
Palmの開発環境はWindowsアプリ開発者には馴染みの無いものであり、これを 「Web Clipping Application」に置き換えることで、HTMLベースでアプリの開発が可能となり、企業にも導入し易い 形になる。ザウルスのJavaも同様。もしかしたらDoCoMoの「i-アプリ」もそうなのかも知れませんが、なかなか個人ユーザー向けのコンテンツが充実しないのは、通信環境が整っていないからとかいうのではなく、最初から企業向けのサービスをメインで考えているからなのかも知れません。
一方のWindowsCEは企業ユースとしてはハード、ソフトの面は充実しているが、やはりバッテリーの保ちというのが問題のようですね。パームは同じ道を辿らなければ良いのですが。
企業に売り込むことで新たなユーザー層を開拓するのは良いことだと思うのですが、PalmはあくまでPIM用途をメインにしておいてもらいたいものです。いろいろなことが出来るけど、全てのものが中途半端というのは最悪なので。
・・・そのうち、PalmOSもProfessional EditionとかPersonal Editionとかに分かれたりして(-.-)y-゜゜゜
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