May 23, 2007
しあわせの書
ポスト @ 0:46:52 | Music
---読んだら必ず誰かに教えたくなる
書店で見かけた謳い文句に惹かれて買ってしまったのが、「しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術」という文庫本。あやしいタイトルですが、宗教本とかではなく小説です。
・・・読み終ると、確かに誰かに教えたい、教えたくてたまらなくなるんです。けど教えられない。そんなジレンマに陥らせられる本です。
話は、ヨギ ガンジーという胡散臭い探偵?とその仲間が、新興宗教の後継者争いにからんだ事件を解決するといういわゆる推理小説なわけですが、犯人との息詰まる攻防のようなこともなく割と淡々とストーリーは進んでいきます。てか、内容はどうでも良いんです。良くないけど。
この本のクライマックスは読み終った後にやってくるのです。
この驚きに比べたら、本編の内容なんて序章と言ってよいでしょう。(失礼)
読み終わって、この本に仕掛けられた巧妙なトリックに気付いたとき、あなたは必ず誰かに・・・。まさにその通り!こんな本があって良いのか!?って感じです。
実は、本書を手にして読み始めた瞬間から、そのトリックのネタは常に読者の目の前に明かされています。でも、超天才マジシャンならいざ知らず、天才教授くらいでは全く気付かないでしょう。いわんや常人をおいてをや。なんて。その分読み終った後の驚きが倍増されるって寸法です。
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