Jul 16, 2006
ビート
ビート専科 III。近所の本屋で見かけたので、思わず買ってしまいました。
ビートというのは、1991年にホンダから発売されたミッドシップ・オープン2シーターの軽自動車で、かつ、我が愛車なわけですが、この15年も前の車に関する本が新刊として出るというだけで嬉しいというかありがたいというか。
パームも同じくらい長く愛され続けると良いですね。
と、取って付けた様なコメントはさておいて(+_+)\バキッ!、ビート楽しいですよ。快適でも無いし、パワーがあるわけでも無いんですけど、今時の高性能な車とは違う運転する楽しさがあります。
それと興味深いのは、一般的にはその発売時期から考えて、バブルに乗ってこんな特異な商品が企画されたと思われていますが、実はそうでもないらしいということ。当時のホンダは販売が低迷していて、目先のことを考えればRVや高級車の投入の方が良かったはず。数年後には某企業に買収されるのではという噂も囁かれたほどでしたし。それでもビートが世に出ることが出来たのは、会社の元気を取り戻すには本当に自分達が欲しい、あるいは作りたい車を作るしかない、と考えたから。実際、軽自動車で数の出ない商品では、利益なんてほとんど出なかったのではないでしょうか。良くも悪くも、当時のホンダはそういう企業だったということでしょう。多分。
本田宗一郎氏が公の場に顔を出したのは、このビートの新車発表会が最後でした。
これ以後ホンダは、ミニバンやSUVといういわゆる売れ線の車作りに傾注していくことになります。時代背景もあるでしょうが、ホンダという会社が偉大な町工場から大企業に変貌する前に出てきた、ある意味奇跡の車だったのかもしれません。
ま、そんなビートですが、流石に古さは隠せません。エアコンが壊れたり、エンジンオイルの減りが多かったり、その他マイナートラブル多数。救いは、アフターパーツが結構豊富なのと、主要な補修部品はまだ純正のものが手に入るところです。総生産台数はたかだか3万数千台ですからね、このあたりの企業姿勢には感謝しています。
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