Nov 04, 2002

シンプリー・パーム

ポスト @ 0:00:00 | Palm

シンプリーパーム 」、想像を上回る面白さでした。流石に400ページを超える物語は長いですけど、一度読み始めれば止まらなくなります。

読んで一番感じたのは、「失敗は成功のもと」。でも、同じ失敗は二度繰り返さない。

当たり前のことでもこれが出来ないことが多いのですが、大きな成功を得るためには肝に銘じておくことが必要なんだということを改めて感じました。

また、パームの生い立ちを知って、何となく似ているなと思ったのはSONYのウォークマンです。

  • 天才の発想と、それを何とか実現しようとする人の信頼関係。
  • 機能を絞ってよりシンプルに、でも、その絞った機能に関しては妥協しないというコンセプト。サイズ、価格もしかり。
  • 既存技術でも、組合せによっては新しい価値観を生み出すことが出来る。
  • 商品コンセプトが新しければ、売り込みにも新しい発想が必要である。

など。勿論、それが生まれた背景や企業の規模などは全く違うのですが、考え方やそれに携わった人間のスピリットは似ているような気がします。やはり、最後は人間なんですよね。人のちからは偉大です。

さて、CEOドナ・ダビンスキーがパームコンピューティングに留まっていたら、SONYが現在のようなPalm OSライセンシーになれたのか?なんて変な想像も含めて(?)、何か不思議な因果を感じてしまいました。勝手に。

ともあれ、パームやPDAにちょっとでも興味が有れば、いや無くても、人間ドラマとしてとても面白いので、是非多くの人に読んでもらいたいものです。

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